今日は読書にまつわる、ささやかなうれしかった思い出を書きたいと思います。
私は両親の影響で、自然に読書をするようになりました。小さいころから家に様々な本があったので、 中学生で文庫本デビュー、高校生で新書デビューといった感じで、受験生の時も勉強の合間に読んでいました。
しかし、中高運動部だったため、読書とは縁遠い人間だとクラスメイトからは思われていたようです。朝練もあったし、放課後も割と遅くまで部活していたので。
実際は、昼休みに学校の図書室で本を借りていました。
受験も終わり、いよいよ高校の卒業式。
卒業式後の最後のホームルームで担任の先生から
「図書室の先生から預かりものがあるぞ~」
と教室の前に呼び出されました。そしてメッセージカードを読んでくれました。
「〇〇さんは高校三年間でたくさんの本を読みましたね。卒業してからもたくさんの本に触れてください。」
そのメッセージカードといっしょに三年間で読んだ本が書かれている図書カードと図書券を渡されました。
すごくうれしい思いがけないプレゼントでした。
自分だけでなく、クラスメイトも驚いていました。
クラスメイトの驚きは、部活と受験勉強でいつ図書室に行ってたの?そもそも本好きキャラじゃないでしょ~ということみたいでした。
その時日常的に読書するのは少数派なのだな、と気づきました。
自分が特別に思っていなかったことを、三年間見ていてくれた図書室の先生からのうれしいプレゼント。今でも心に残る思い出の話でした。