書籍「トリノトリビア」レビュー

今回は「トリノトリビア」を紹介します。

 

「鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ」というサブタイトルがついているとおり、なじみ深い野鳥についてのあれこれを、マンガと文章で面白く解説する本です。

 

 

 

著者紹介

  • 川上和人さんは、森林総合研究所の鳥類学者で、小笠原諸島の鳥類の保全と管理を研究しています。火山噴火中の西之島を調査するなど、冒険的な活動も行っています。おもな著書に「鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ」などがあります。本書では、監修と執筆を担当しています。
  • マツダユカさんは、鳥を題材にした人気マンガ家で、『ぢべたぐらし』や『きょうのスー』などの作品があります。本書では、4コママンガを描いています。
  • 三上かつらさんは、九州大学シジュウカラの浮気の研究をして博士を取得した鳥類学者で、NPO法人バードリサーチの研究員でもありますおもな著書に「鳥の行動生態学」があります。
  • 川嶋隆義さんは、生物や自然科学を専門に本の企画制作をするスタジオ・ポーキュパインの主宰者で、カメラマンとしても活躍しています。おもな著書に「東京名木探訪」があります。

 

鳥たちの美しさや賢さ、生きるための工夫やオカシなところを知ることができます。鳥好きの人にも、そうでない人にもおすすめの一冊です。

 

まず登場人物ならぬ、登場する野鳥についてイラストで紹介されています。この時点で楽しい!

カラスやハト、スズメなどは知っている通りなのですが、ウグイスなどの鳴き声しか知らない鳥が

「こんなに地味な感じなんだ」っていうのがわかったり、

この鳥、「めっちゃ派手なんだ!」なんて気づきがあったり。

 

そのあとの目次をみると

「いつも見かける気になるあいつ」

「食べることとは、生きること」

「鳥たちの恋愛事情」

「育て!鳥の子」

「けっこうすごい鳥のからだ」

「鳥にまつわるエトセトラ」

という章立てになっていて、その下に、鳥の名前とサブタイトルが書かれています。

順番に読んでもいいし、好きな鳥の話をピックアップしても読んでも楽しいです。

本文は右側が4コマ漫画で、左側に解説という作りになっているので、漫画だけまとめて読む、なんてこともできます。

普段は鳥にあまり興味のない人(私もです……)でも、面白くて、楽しく読める本です。